オーケストラというものは、私が考えていたより非常に深いものでした。
吹奏楽は、高音パート・中音パート・低音パートの大体3つくらいに分かれて吹くのが主流です。だから、クラリネットやトランペットがメロディをやって、ホルンやユーフォニウムが裏歌をして、チューバとかが伴奏をするといった感じです。役目がきっちり分かれているといった感じです。
でも今日聞いてきたオケは全然違いました。弦は弦の中で高音中音低音と言ったパートを担当するのですが、木管や金管とは独立していて、いわゆるそれぞれのパートが全然別の動きをしてそれがひとつにまとまって一体感を出すと言う非常にすばらしいものでした。たとえば、同じ高音であるヴァイオリンとフルートとトランペットでも、やっていることはまったく別。同じように、コントラバスとファゴットとチューバもやっていることは全然違っていると言った感じです。
これはとても魅力的です。一つ一つのパートがそれぞれ責任を持って自分の任されたところを演奏する。それをひとつにして音楽を作っていく。交響曲を作った作曲家たちはすばらしいと改めて思いました。
私はクラシックが好きでしたが、弦の音が苦手で交響曲はあまり聴いていませんでした。オケに入ってから弦の音は少しずつ聞けるようになってます。コントラバスとかはとてもいい低音を出してくれます。・・・あれ、一オクターブ聞き間違えてたんですよね。
私の吹いているファゴットもいわゆる低音パートですが、ただ低音をしていると言うだけではありません。ファゴットはファゴットで非常に重要な役目を背負っているのです。
吹奏楽にはなかった面白みがあります。私はそれを感じていたいです。ただクラシックを延々演奏するだけだと思っていましたが、こんなに面白いなんて思ってませんでした。
もうこれはオケから抜けられませんね。
・・・この話、全然分からないと言う人が大半ですよね。クラシックの面白みを分かってもらえないのは悲しいです。
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