指揮者の方に、もっと感情を込めてと言われて、私が感情をいれることを忘れていたことに気づきました。
久しく曲に乗っていないということもあり、レッスンの曲も指を回すので精一杯で、曲として一番大事な表現というものを忘れていました。
音の長さ、音の処理、そういったものを表現を言うのですが、こういったものは曲の中でやり方が変わっていきます。
一番大事なのは、その曲の色をだすことです。表現というのは色を出すための技に過ぎないのです。
そしてテクニックというのはその技を完璧にこなすための道具に過ぎないのです。
正直譜面をさらうこと自体は音を出せるようになった初心者にでもできるようになります。どんなに難しい曲でも、時間をかけたら譜面を追っていくことはできます。
ただ、必要なのはその曲の色を出すことであって、そんなことはテクニックを完璧に磨いた人でもできないなんてことはあります。
簡単に言えば、基礎なんかできていなくても曲はできます。ただ、基礎を積み上げた人より完成させるのが非常に困難だというだけです。基礎を積み上げることは、私は非常に重要だと思います。
ただ、基礎をつんだからといって曲を完成させられるかは、その人の音楽性しだいです。技巧を凝らすことは、誰にだってできます。大切なのは、どのように表現するかです。
表現の方法は人それぞれです。人数分表現の数があるといえます。
オケは統一したほうがいいので、ある程度の統一はしていきますが、曲全体からあまりにも外れすぎない限り、その人の自由な表現ができます。
音楽は美しさがすべて、とは言いたくありませんが、美しさがあってこその音楽だと思います。
私が言うのも変ですね。
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