木曜日にマラソン大会がありました。・・・まあ3年生は参加しないんですが。
それでそのマラソン大会の日にも学校に行ってたんです。それでちょっと教室から抜け出してマラソン大会の様子を間近で見て、それで帰ってきたら鳥の鳴く音が聞こえてくるんです。外で鳴いているような音ではなくて、本当に中で鳴いているような音なんです。
それで私は学校に流す鳥のさえずり音が放送されているのかと思ってました。おかしい所は色々あるんです。不況の中でずっと放送するような金は無いし、マラソン大会に関するお知らせが放送で流れていたのに、同時進行で鳥のさえずり音を出せるのか不明だし、何より二時間ぐらいいたんですが、二時間も無人(3年は自由登校でこの日は数人しか来ていなかった)の部屋に音声を流さないだろうと言うことです。
まあそれで私は鳥のさえずり音が二時間に渡って放送されているとものすごい誤解をしていたわけですが、二時間たった後でやっと奇妙なことに気づき(自覚し)、もしかしたら本物の鳥がいるのではないかと確認しに行ったわけです。そしたら案の定本物の鳥が屋上へ繋がる階段あたりで飛び回っていたわけです。こんなこと初めてです。校庭にある池にイノシシがはまって30分くらいかけて救出したことくらいしかなかったので(こっちのほうが凄い?)。
これはさすがに逃がしてあげないとまずいと思い、すぐさま職員室前へ駆けつけました。・・・困ったことがあったらすぐ職員室・・・・・・。
職員室に入る前に、担任がうろついていたので担任をキャッチ。すぐさま事情を伝えて鳥を捕獲させに行きました。担任いわく「それは出来るかどうかわからん」とのこと。
それからしばらくして、後輩が私のところにやってきました。顧問の先生に用事があったらしいのですが、それをさっさと済ませると、私は鳥のところへ案内しました。まだ鳥の鳴く音がするので、担任は失敗したようです。
後輩と二人で必死に鳥を逃がそうとしたのですが、なかなか逃げません。結構いいところまでいくのですが、後一歩のところで失敗します。後輩が長い棒を持ってきたのですが鳥が高いところにいるので届きません。まあ私と同じくらいの背の子ですから。私が届かないのなら届きません。結局後輩とのときは鳥を逃がすことは出来ませんでした。
それでも鳥を逃がしたいと思った私は、いつも迷惑をかけている例の英語の先生のところに行きました。この先生を選んだわけは、いつも話をしているので話しかけやすいと言うしょうもない理由です。大概忙しそうにしていて断られるんですが、この日は本当に都合が良かったらしく、なんでかついてきてくれました。先生いわくとって食べるそうです。・・・スズメを?
でも、逃げられなくて飛び回っている鳥を見て「これはかわいそうや」と言っていました。・・・食べるんじゃないの?
どうやって捕まえるのかと思いきや、後輩と同じことを考えて、後輩が持ってきた棒と同じ棒を持ってきました。それでもやっぱり届きません。私より明らかに身長の高い先生でも届きません。
そのときです。鳥が下りてきて、私と後輩とで開けた窓から逃げていきました。流れる気まずい空間。先生も私もぽかんとしていました。捕獲できなくて残念だったね。
余談ですが、担任も頑張ったそうですが捕獲できなかったようです。まあその後で英語の先生が状況を説明してくれました。
・・・こういうこともあるんですね。やっぱり田舎だからでしょうか。
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